2026-04-25 定例会報告

2026年4月25日(土)に開催されたマーケティング実践研究会定例会では、旧売上拡大チームが幹事となって、年度初めの全体の方向性の確認及び昨年度の振り返りを行うとともに、体験参加者に対して、研究会全体と各チームのPRを行いました。

1.実施概要

開催日時

2026年4月25日(土) 14:00-17:00

開催場所

Lプラザ(神奈川県立かながわ労働プラザ) 

1. 各チームからの発表

 各チームから、1年間の振り返り、今後の取り組み、体験参加者へのPRなどの発表がありました。

(1)ブランドチーム

 横浜市内の工学系専門学校の就職に関する課題を、企業との接点から整理する案件の取組みの報告であった。デザイン思考を取り入れた取組の中で、以下のことを把握した。

・同校の強みは、少人数制による丁寧な支援と、一人ひとりに伴走できる教育体制にある

・一方で、弱みとして、就職問題の背景には、「どのような人材を育てる学校か」「卒業後に何を任せられるか」が企業に十分伝わっていないことに加え、入口(優秀な学生を集める)と教育(強みとなる特徴)の課題がある

 以上のことから、短期的には企業が学生の能力や将来価値を判断しやすくする出口改革を進めるとともに、中長期的にはアドミッションの強化と教育の強化に取り組む戦略をまとめた。

(2)情報発信チーム

 中小企業の中小企業の成長を、情報発信の力で後押しするマーケティングチームとして活動することを目的に、デジタルマーケティングに関する新たな知識・スキルを身につけるための「勉強会などの機会」と、それを実践する「実務支援」のバランスをとることを最終目標に取り組んできた。

 実務支援の場として、物流企画の企業の就労者支援と子ども食堂が連携するCSR活動で、「働く障害者の工賃向上」と「生活困窮世帯の支援」の2つの課題を接続する「11peace for 2 peace」プロジェクトをゼロから支援、グッドデザイン賞受賞に貢献した。

「11peace for 2 peace」プロジェクト GOOD DESIGN賞受賞の風景

 今後は、これまでの伴走支援を通じて得られた暗黙知的なマーケティングスキルを体系化し、横展開を行うための「支援ガイド」を作成し、検証を行っていく。

(3)新事業開発チーム

 「共に未来のビジネスを創造し、中小企業の可能性を最大限に引き出すパートナー」をミッションとし、サービスや商品の改善、新規事業開発に課題を抱える中小企業に対して:新たな価値創出・差別化戦略の立案と実行を支援する取り組みを行っている。

 つくば市のアミューズメント施設の支援を行った。夜は若者が多く集まるものの、昼間の閑散状態が課題となっていた。

 施設の課題(弱み)として、既存の遊戯設備(ゲーム・カラオケ等)のイメージが強く「家族で安心して過ごせる場所」としての認知が不足していたことを把握、また、機会として子供達の非認知力育成への関心は高まっていることを把握した。

 このことから、ファミリー層等の新規顧客誘致に向けた集客施策を提言し、実行可能性を重視した企画の絞り込み、および実施計画の策定を支援した。具体的には、筑波大学の人力飛行機サークルの協力を得て、紙ヒコーキ教室を開催するとともに評価測定方法も検討した。

 今後、さらに同施設のブランドを活かした「第2・第3の教育体験企画」の立案・提案を実施していく。

(4)コミュニティチーム

 臨床心理士が監修した 「無意識の思いこみ(バイアス)を価値に変える」ことばの発想転換プログラム(研修ツール)の拡販を行う企業に対する支援を行った。

 インタビューを通じて、無形商材の効果検証の難しさを課題として把握した。

 また、様々な属性ごとにインタビューすることでターゲットの課題(ニーズ)、及び研修ツールでの解決の可能性が把握された。

  学生(就活生):内定をとりたい  会社員(担当者クラス):成果を上げたい

  会社員(マネージャークラス):売り上げを伸ばしたい(チーム力)

(5)スポーツマーケティングチーム

 パデル(Padel)は世界的に普及しているスポーツであるが、日本においてはまだまだマイナーな状態にある。日本のパデルの団体であるPro Padel Japanを支援するとともに、神奈川県をパデル王国にすることを目標に活動している。

「パデルでウェルビーイングの未来をつくる」を掲げて普及の支援を行っている。

 世界においてパデルが普及している背景として、①著名人がパデルを始めてPRしていること、②有名ブランド(プラダなど)とコラボしている、③エンターテインメント性を出しているなどがある。

 これまで、①月1回のパデルの練習を行い、パデルそのものを十分に知る、②パデル関係商品を売る仕組みづくりの支援を行う、③支援の輪を広げるべく様々な団体を巻き込む、などの取組を行ってきた。

 神奈川県では、これまでコートは茅ヶ崎のみであったが、鴨居、浦賀にも新たなコートがオープンする予定で、PV製作を始め、引き続き普及活動を支援していく。

2.小泉会長(MASAさん)「マーケティングの潮流とマーケ研2030戦略」

   小泉会長(MASAさん)より以下の講演がありました。 

 マーケティングは、消費者行動の進化(評価の時代→影響の時代→競争の時代)に伴い、4P、STPの伝統的マーケティング手法の世界から、「価値は企業が提供するものではなく顧客と共につくるものへ変化=共感と体験を設計するデザインが主役」となっている。

マーケティング実践研究会は、発足から24年が経過し、来年で25年になるが、その間、「理論を学ぶ」→「現場を知る」→「価値を知る」→「実践する」→「仲間と創る」と活動が変化してきた。

 マーケティング実践研究会は、「かながわの中小企業の成長と地域社会発展を目指すマーケティングコンサル専門集団」をミッションとして掲げて、

 ・様々な業種の人材の交流を通じて、マーケティングの相談にワンストップで対応

 ・不確実な時代における企業の価値・強みの可視化と成長ストーリー創り

 ・売れる力向上に向けたデジタルを活用したストーリー発信

 ・販路開拓・コラボレーション促進などの課題解決支援

 ・継続的な成長に向けた、営業力強化などPDCAのしくみづくり

を価値として取り組んできた。

 2025年は、12回の定例会を通じてお互いを知り、5回にわたり経営者などからマーケティングを学び、取り組みの成果が3件のメディア報道で披露された。

 2026年は、価値創造、マーケティングサイエンス、デザインセンターの3つの取り組みを通じて、共感と価値を設計し、価値を共創していく。そのために、5つのチーム(ブランド、情報発信、新事業開発、コミュニティー、価値創造)と、誰でも参加できる3つの部(スポーツ、マーケティングサイエンス、デザインセンター)の組織再編を行う。

3.自己紹介

 新年度に当たり、出席者全員が自己紹介を行いました。

4.最後に

 当研究会では、新入会員に対して積極的に発表や活動の機会を得てもらおうというスタンスで運営されています。また、研究会内各チームの活動についても、それぞれがクライアントを持ちながら、経営支援に真剣に取り組んでおり、中小企業にとって必要な支援策を生み出そうという気概に溢れた仲間が集まっています。ご興味を持たれた方は、ぜひ一度体験見学会にご参加ください。