2025年9月度のマーケティング実践研究会では、専門学校の就職支援の最前線でご活躍中の杷野様を講師にお迎えし、専門学校生が直面する就職活動の現状と課題についてご講演いただきました。講演後には、学生たちの未来の活躍の場を考えるグループワークが実施されました。
1.実施概要
開催日時
2025年9月27日(土) 14:00-17:00
開催場所
Lプラザ 第3会議室
外部講師
杷野 恭久 様(横浜システム工学院専門学校 キャリアセンター長)
2.模擬授業「カスタマージャーニーを考える」(鈴木会員)
ブランドチーム リーダーの鈴木氏より、横浜システム工学院専門学校 商業科で実際に行っている授業の実演がありました。授業では、みなとみらいのベーカリーカフェを題材に、来店者のペルソナを設定し、その行動や心理を追いながらカスタマージャーニーマップを作成するワークショップを実施。生徒たちが主体的に思考を深めていく様子を体感し、同校商業科の授業の質の高さと実践性を改めて感じることができました。
3. ご講演「専門学校を取り巻く現状と就職支援の最前線」(杷野様)
杷野様のご講演では、まず門学校が置かれている厳しい経営環境について解説がありました。18歳人口が減少する一方で学校数は横ばいのため、多くの専門学校が学生募集に苦戦しています。特に東京では約400校が乱立しており、経営を維持するために留学生の受け入れに頼らざるを得ないのが実情です。大学でさえ廃校や統合が進む中、専門学校はさらに厳しい状況にあるとのことでした。
このような状況下で、横浜システム工学院専門学校では学生の内定獲得に向けて極めて手厚い支援を行っています。 企業訪問の際には、内定に直結する選考方法や適性試験(CABなど)の内容を詳細にヒアリングし、具体的な対策を講じています。また、学生一人ひとりと平均4~5回の面談を重ね、休日や残業、研修制度といった学生が本当に気にしている本音を把握した上で、最適な企業とのマッチングを図っています。
このきめ細やかなサポートの結果、同校では内定者の多くが大手就職サイトではなく学校からの紹介で就職を決めています。 学生の動向としては、工業科の学生はIT業界を目指しつつも地元志向が強く、留学生は在留資格の問題で職種が限定されるという特有の課題を抱えていることも共有されました。

4. グループワーク「専門学校生の活躍の場を考える」
講演を受けて、第二部では「工業科の学生(日本人·留学生)と商業科の学生(留学生)が、今後どんな仕事で活躍できるか」をテーマに、グループディスカッションが行われました。
各グループからは、学生たちの持つ専門性や個性を活かした多様なキャリアパスについて活発な意見が出されました。特に、留学生に関しては、母国との繋がりや語学力を活かし、企業の海外事業展開において重要な役割を担える可能性が指摘されました。実際に、杷野様からあるベトナム人卒業生が大手うどんチェーンのベトナム進出時にマーケッターとして採用された成功事例も共有されました。
今回の研究会は、専門学校生が直面する課題と、それを乗り越えさせるための学校側の並々ならぬ努力、そして学生たちが秘める大きな可能性について、参加者全員で深く考える貴重な機会となりました。研究会は最後に記念撮影を行い、盛況のうちに終了しました。
以上

