2026-01-24 定例会報告

2026年1月24日(土)に開催された2026年最初のマーケティング実践研究会定例会では、情報発信チームが幹事となって、シクミオ株式会社 代表取締役社長 水上太郎氏の講演と、情報発信チームからの「1 piece for 2peace プロジェクト」の進捗報告が行われました。後半は、各チームごとのワークが行われ、最後に各チームから今年度3月末までの目標が発表されました。

1.実施概要

開催日時

2026年1月24日(土) 14:00-17:00

開催場所

『スマートレンタルスペース』belle関内601

1. 「ゼロから構築したビジネスモデルとブランディング」 :シクミオ株式会社 代表取締役社長 水上太郎氏

シクミオ株式会社の水上太郎社長より、知的障害者の工賃向上と生活困窮世帯への支援を両立する「1 piece for2 peace プロジェクト」の事例が共有された。

本プロジェクトは、障害者が手作りした焼き菓子を企業内販売等でプレミア価格で販売し、その利益を工賃に還元するビジネスモデルである。さらに、販売額の4分の1相当の焼き菓子をフードパントリーへ寄付することで、「支援される側が支援する側になる」というソーシャルインクルージョンを実現し、その点が高く評価されグッドデザイン賞を受賞した。

昨年実績として約2000個を販売し、40万円以上の工賃向上と500個の焼き菓子寄付を達成した旨が報告された。また、本取り組みを契機として、子供食堂への支援の輪の拡大や、済生会中央病院との連携など、地域における新たなネットワークが広がっていることが語られた。

2. HP/SNS 活動報告:情報発信チーム

研究会の情報発信チームより、シクミオ株式会社の活動を広く認知させるための戦略策定と、具体的なHP改修およびSNS運用の支援状況が報告された。HPチームは、企業で販売会を主催するCSR担当者をペルソナに設定し、社内稟議を通しやすくするために必要な情報(SDGsへの貢献、活動実績、受け入れに関するQ&Aなど)を追加したワイヤーフレームを提案し、サイトの改修を進めている。

SNSチームは、プロジェクトの仕組みの認知獲得と共感醸成を目的として、InstagramやFacebook等での発信を開始した。作り手である障害者の温もりが伝わる物語を発信する一方、「支援」という言葉を使わず上から目線にならないよう細心の配慮を行っている。さらに、本研究会の支援終了後も企業側で情報発信を自走できるよう、AIやツールを活用した投稿作成のルール化や、運用マニュアルの整備に取り組んでいることが共有された。

3.各チームのワーク

各チームから、支援先企業・団体に対するマーケティング戦略の検討と進捗報告が行われた。

ブランドチームは、IT系専門学校の求人票獲得数を12ヶ月後に1.5倍へ増やす目標を掲げ、企業の人事担当者に響く学校案内パンフレットの作成を進めている。特に、資格取得やロボコン入賞実績などの具体的な強みを可視化する方針である。

コミュニケーションチームは、研修会社W社の営業活動を活性化するため、同社の「マイニング」ツールの価値を明確化し、モヤモヤを抱える社員やマネージャー層に合わせたリーフレットを3月までに作成する計画を報告した。

スポーツ支援チームは、プロパデルジャパンによる「パデル」の普及を目指し、Instagramを通じた認知拡大とフォロワー獲得に取り組んでいる。現在のターゲット像に基づく仮説検証や、ユーザーアンケート調査を実施中であることが共有された。

4.最後に

定例会の最後には、各チームに対して「3月末までに何らかの成果物を作成し、次期に持ち越さないように一つの区切りをつけること」という総括がなされた。当研究会では、各チームが実際のクライアントの課題に向き合いながら、中小企業や団体に必要とされる実践的なマーケティング支援に真剣に取り組んでいる。参加者は現場での支援活動を通じて、ゼロからのビジネスモデル構築や効果的な情報発信のノウハウを相互に学び合い、価値ある支援策を生み出そうとする気概に溢れている。