2021-07-24 定例会報告

7月24日の定例会では、新入会員の溝呂木会員による発表、小倉会員による発表、小泉代表から各チームへの依頼、および各チームのディスカッションを行いました。

1.実施概要

マーケティング実践研究会では、新規入会者が自己紹介もかねて興味を持っている分野や自身の業務等について発表を行うことになっています。

発表後は、各チーム(1.情報発信、2.売上拡大、3.営業力強化、4.販路拡大)に分かれてそれぞれの研究課題についてディスカッションを実施しました。

開催日時

2021年7月24日(土) 14:00-17:00

実施方法

オンライン会議(Zoom)

2.実施内容

新入会員の自己紹介と「骨格認証システム」についての概要説明

新たに入会した溝呂木会員から、自己紹介と仕事で取り組んでいる「骨格認証システム」のマーケティングについて説明がありました。

「骨格認証システム」は、人間を含む生物の骨格の形状や動きの固有性を認証し、防犯カメラ等に映った異常行動(転倒)や犯罪行為(つきまといなど)を検知するシステムとのことです。顔認証では検知できない異常を検知できるため、その応用範囲は幅広く、溝呂木さんがマーケティング責任者ということもあって、会員から新市場、新分野についての質問や意見が相次ぎました。

オンライン富士登山ツアーの報告と中小企業のオンラインツアー活用法

オンライン富士登山ツアーの報告と中小企業のオンラインツアー活用法

小倉会員から、まず7月22日に行われた「オンライン富士登山ツアー」についての報告がありました。かながわ☆はとば会主催で会員数名がこのイベントに参加し、みなさんとても満足されていました。イベント会社を介さず手作り感満載とのことでしたが、zoomでのオンラインクイズに飽きさせない工夫がある、ガイドから直接説明を受けられるなど、双方向性のメリットが活かされていたとのことでした。

オンラインツアーは、リアルへの呼び水となり、購買意欲がかき立てられることや、ガイドが参加者の質問に直接答えることでガイド自身の職業意識が高まることなど、「中小企業のオンラインツアー」に応用できるのではないかとの新たな視点からの提案がありました(例:オンライン工場見学、オンラインバックステージツアーなど)。

伊藤由美子会員からは、オンラインツアーの説明者がプレゼンスキルを磨くことは、企業の従業員教育にも活用できるとの提言がありました。

2021年度Strategyの共有と現状確認

2021年度マーケティング実践研究会Strategy

小泉代表から、2021年度のStrategyについての共有がありました。また、小泉代表の依頼に基づき、各チームが対象としている支援先企業の業種や年商規模、企業の課題、自グループで支援可能な解決策などついて、各チームでまとめ、他のチームと情報共有を行いました。

各チームのディスカッションと報告

①情報発信チーム

情報発信チーム 実施内容(案)

情報発信チームは、2つのテーマ(「A社のホームページリニューアル支援」、「研究会のホームページ改善」)のうち、今回は主にA社支援の詳細について協議しました。

具体的には、A社のサーバー契約内容の見直し、A社初回訪問時の日程やヒアリング項目の協議、ハンズオン支援の実施内容(図)の確認を行いました。

研究会ホームページについて、診断士向けなのか、中小企業の経営者向けなのかという質問がありました。これに対しては、 ホームページ の対象としては中小企業の経営者向けにコンテンツを整備して行けば、中小企業の支援者である診断士や他の士業に対しても研究会の付加価値を提供できるだろうという意見がありました。

②売上拡大チーム

売上拡大チームでは、2020年度の「顧客の見える化、強みの見える化、プロセスの見える化」の取組を一歩進めて、事業再構築(業態転換)後の経営基盤整備のフレームワーク作りを行っています。

中小企業診断士が支援にあたる機会が多い、10名~20名くらいの企業規模を対象として、中身を検討していきました。

まだ、20数項目ある中の2項目の検討にとどまりましたが、今年中には全ての検討および整合性の検討を全て終わらせようとの考えで進めていきます。

③販路拡大チーム

7月は、研究会会員からのご相談で製造メーカーさんのご支援を取り上げました。その中で、BtoBの製造業へのご支援について馬場会員に整理頂いた着眼点を共有しました。

1)「中小企業の販路開拓のお悩みについて、診断士が役に立てること

①     戦略を考える方法論の提供、

②    人脈を活かしたマッチング、他業界等の市場情報提供、

③    マインドチェンジ(できると勇気づけ行動を起こさせる)

2)ステップ

①ステップ1として、自社の強みや技術を分析して、可能性のあるマーケット、開発の方向性を見出すマーケティング戦略の策定支援、ビジネスモデルキャンバス、クロスSWOT、アンゾフの成長マトリクス、知的資産経営報告書などのフレームワークの活用

②ステップ2として、戦略に沿ったマーケティング方法をアドバイスする戦術の指導・支援、広告・ ホームページ ・チラシの作成や利用方法、展示会の活用、そこでの有効なPR方法、技術マッチングサイトの活用、人脈などを使ったプッシュ営業

■次月は、ステップ1でどういうツール、やり方ができるか、ステップ2でどういうアドバイスが可能かを整理し、中小企業様の販路開拓のお悩みにお応えできるフレームワークづくりを進めていく予定です。

3.最後に

当研究会は新入会員に対して積極的に発表や活動の機会を得てもらおうというスタンスで運営されています。また、各チームの活動についてもそれぞれのテーマに真剣に取り組んでおり、中小企業にとって必要な支援策を生み出そうという気概にあふれています。興味を持たれた方はぜひ一度体験見学会にご参加ください。

(以上)