2022-6-25 定例会報告

6月25日の定例会では、冒頭、「売上拡大のヒントを得るためのキラークエスチョン」をテーマに、プレゼン時の参加者15名全員によるショートプレゼン大会を実施しました。次に鈴木洋路会員から「アフターコロナのロジスティクスの展望と機会探索」という題目で発表がありました。続いて各チームに分かれてチームの課題に基づく討議が行われました。

実施概要

開催日時

2022年 6月25日(土) 14:00-17:00

実施方法

オンライン会議(Zoom)形式

2. 実施内容

1)「売上拡大のヒントを得るためのキラークエスチョン」

     ショートプレゼン

5月の例会で参加者全員が「私の好きなブランド」についてショートプレゼンをするという試験的な試みがとても好評だったことを受け、6月の例会では売上拡大チームの藤本孝弘会員から出された「売上拡大のヒントを得るためのキラークエスチョン」というお題でショートプレゼンを行いました。

小倉仁志会員が総括し、質問内容は概ね以下のとおりでした。

「顧客の購買理由や選ばれる理由」:3名、「対象とする顧客増」:3名、単刀直入に「売上が下がった理由」:3名、「課題解決の実績」:2名、「売上目標」「顧客の声」「社長のやりたいこと」「社内外の変化」:各1名。

小倉会員ご自身の相談員経験から、「『売上が下がった理由』を率直に聞くよりも目先を他に変える質問をすると社長自身が自らの立ち位置を変えるので効果的」との貴重なお話があり、会員一同大きく頷いていました。

2)会員発表「アフターコロナのロジスティクスの展望と機会探索」  

鈴木洋路会員

エネルギー物流の会社に勤務されている鈴木洋路会員より、「アフターコロナのロジスティクスの展望と機会探索」という題目で発表がありました。

コロナ禍におけるロジスティクスの課題

鈴木会員はエネルギー物流の会社に勤務されていて、アフターコロナにおけるロジスティックの現状と課題について分析されていました。物流とロジスティックとの違いや少子高齢化によるトラックドライバー不足、さらに、物流業界にもデジタル化投資が加速していることなど、日頃気になっている情報が多くてつい聞き入ってしまいました。途中、通信トラブルが発生したようで中断せざるを得なかったことがとても残念でした。いずれかのタイミングで再度発表してしていただくことを切に願っております。

3)各チームの分科会活動

(1)ブランドチーム

ブランドマネジメント入門

先月の定例会で設定した「中小企業でもできるブランドづくりワークショップ」を実施するために、今月の定例会では活動計画の具体化に取り組みました。

まずはチームメンバーの知識の底上げ、およびブランドに対する共通認識の醸成を目的に、『超実践!ブランドマネジメント入門 愛される会社・サービスをつくる10のステップ(上條憲二著、ディスカヴアー・トゥエンティワン社)』を教材に、チームメンバー間で今後議論を進めていきます。各章ごとに担当者を割り振り、担当者のファシリテートのもと、エッセンスの共有や中小企業の目線で実践的なディスカッションを行い、2022年いっぱいをかけて精読する予定です。

その後については、精読した内容を踏まえて「マーケティング実践研究会」のブランディングを行い(方法等は別途協議予定)、2023年3月に上述の「中小企業でもできるブランドづくりワークショップ」を実施することを目標に活動を進めていく予定です。

また、今月の定例会で行ったその他の活動として、ブランドチームで使用するPPTの雛形を作成しました。「ブランドといえば洋服」、「オシャレな街並みのイメージ」等様々な意見が出ましたが、昨今のSDGs重視の潮流を踏まえ、最終的には新たな「ブランド像」を確立することを目指し、以下に決定しました。

(2)情報発信チーム

メンバーの顧問先である自動車のコーティング会社に対する支援について議論しました。

メンバーの顧問先である自動車のコーティング会社に対する支援について議論しました。

これまでコーティングをしたことがある人を対象にWebアンケートを募り、コーティングをする人の属性や目的を分析したいと考え、アンケート項目のたたき台をもとに意見交換をしました。

メンバーからは①マーケティング手法について吟味して選択すること、②ユーザーがコーティング会社と契約するまでのステップを明確にし、ステップごとにどのような戦略をとるのかということについてまとめること、との意見が出ました。

具体的に、①については、ヒートマップツールを使ってサイト内のどこを閲覧しているのか調べる方法、あるいは、どのようなキーワード検索が行われているか調べる方法など、いくつかの手段が紹介されました。②については以下に示すとおりでした。

「車の購入オプションの1つとしてコーティングの情報を集める」段階では、見込み顧客に対して情報が届かなければ選択されることはありませんし、コーティングというものを知らない可能性もあります。したがって、ターゲットとなるユーザーに対して有益な情報を届けることがポイントになります。

「集めた情報を比較検討する」段階では、情報過多の現代において強いブランド力がなければ指名買いされることはないため、自社の強みだけでなく、ユーザーの知りたい情報を分かりやすく伝えることが必要です。

次回、上記以外のステップや上記戦略が効果を発揮するための具体策を考えていきます。7月にはGoogle Analyticsとヒートマップツールの勉強会が開催される予定です。

(3)売上拡大チーム

本日のグループワークでは、本年度の活動である「売上拡大の成功事例から読み取れるノウハウ」の35件事例の二次集計(業種明細・施策分類)結果から、何が読み取れるか、今後どう整理していくかを協議しました。業種明細毎に担当を割り振り、売上拡大ストーリー(フロー)をフリーフォーマットで整理してくることを各自の次回までの宿題とし、次回の定例会では各自で整理した内容の発表とフォーマットの共通化について協議していきます。

(4)営業力強化チーム

営業力強化チームでは、下記のテーマに沿って、毎月各メンバーがフェイスブックの機能や活用の方法などについて説明資料をまとめ、10分程度でチーム発表していくことに決めました。

テーマ

    a.商品理解の促進

    b.採用広報

    c.イベント集客(→室担当 7月発表)

    d.カスタマーサポート

    e.リード獲得(→大島担当 7月発表)

各発表のあとの質問や意見交換を通じて、チームメンバーのSNSに対する理解度工場に資するように、必要に応じて説明内容を改善していきます。

定例会は、チームメンバーのための勉強の場となりますが、毎月メンバーが作り持ち寄った説明資料が、結果として中小企業のご支援に資するものとなればと考えています。

3.最後に

当研究会は、新入会員に対して積極的に発表や活動の機会を得てもらおうというスタンスで運営しています。また、研究会内の各チームもそれぞれのテーマに真剣に取り組んでおり、中小企業にとって必要な支援策を生み出そうという気概に溢れた仲間が集まっています。ご興味を持たれた方は、ぜひ一度体験見学会にご参加ください。

(以上)