2021-10-24 定例会報告

有限会社野いちご

10月24日の定例会では、居宅支援、訪問介護を営まれている有限会社野いちご代表の石松会員から、当社の介護ビジネスの現状・今後の方向性を語って頂いた後に、ワークショップ形式で、研究会メンバやチームで出来る支援策を討議し発表いたしました。その後は、各チームに分かれて、分科会活動を実施いたしました。

1.実施概要

開催日時

2021年 10月24日(土) 14:00-17:00

実施方法

オンライン会議(Zoom)形式

2.実施内容

「有限会社野いちご」介護ビジネスの現状と今後方向性

介護ビジネスのビジネスモデル

有限会社野いちごは、現在、居宅支援事業と訪問介護事業の両方を営まれております。介護業界全体では、社員の離職率が高いことが問題として挙げられますが、当社では、仕事のし易い職場環境の整備、会社からの資格取得支援などを通じた人材育成を行うことで、社員の定着率とサービスの質向上に努めています。

今回、石松氏から、当社の現状と今後方向性について語っていただいた後に、ワークショップ形式で、当研究会として、個人やチームで出来る支援策を討議し発表いたしました。

石松氏からは、各チームの発表内容について、概ね、的を得たものとしてご評価をいただきました。

各チームの分科会活動

①情報発信チーム

8月にキックオフしたA社のホームページリニューアル支援について、対話を重ねることでメインメッセージや得意分野などが明確になったトップページデザインを中心に意見交換しました。概ね形となったトップページを基に、今後はメインメニューの制作を進め、11月を目途に完成を目指していく予定です。リリース後は、アクセス分析による改善フォローも実施いたします。また、今回の支援を通じて得た学びを共通ツール(ホームページ設計書)として、取りまとめることを検討していきます。

②売上拡大チーム

現在、事業再構築(業態転換)後の経営基盤整備のチェックリストを作成しております。本チェックリストは11月までに完了予定です。今月検討した項目は「市場・競合・顧客動向の掌握」「プロセス管理」「生産管理」「納期管理」「キャッシュフロー管理」「従業員満足度管理」の5項目でした。

事業再構築の有無にかかわらず、従業員10~20名程の小規模企業にも活用できる内容です。基本的な事項を堅実に一つずつ積み重ねていくチェックリストとして活用できます。会員メンバーの支援先での後方支援のツールとして活用することも考えております。

③営業力強化チーム

営業力強化チームは、10月より今年度の研究テーマの一つである「売れる新商品のアイデア」に取組むことにしました。本日は、既存の商品からスタートして、新しい商品を生み出すためのアイデア抽出方法として活用できる「オズボーンのチェックリスト」について検討しました。議論では、単にツール(チェックリスト)の活用方法に止まらず、その前段階の事前準備として必要になること(市場調査、自社分析、競合分析など)、更には後段階となるアイデアを実際の新製品開発につなげていくうえで留意すべき点(実現性評価:費用・期間・リソースなど)についても意見を出し合いました。なお、今回のテーマに関する取り組みは、次回テクヨコのオンラインセミナー発表用の資料にまとめていきます。

④販路拡大チーム

前月までの議論を振り返りった後、野いちごの石松代表にヒアリングして介護事業者の事例研究から、販路拡大のフレームワークについての議論を重ねました。
販路拡大には、①既存の商品・サービスを新たなお客様(新たな市場)に売る、 ②新たな商品・サービス(新たな付加価値)を開発して、既存のお客様または新たな市場に売る、のいずれかとなります。過去の事例研究と今回の事例の共通課題として、自社の強みを明確にすることが重要であることを確認しました。
自社の強みを明確化するツールを活用するなど、販路拡大のフレームワークの起点となるため、引き続き、事例の課題解決をカバーするフレームワークの検討を議論していきます。

3.最後に

当研究会では、新入会員に対して積極的に発表や活動の機会を得てもらおうというスタンスで運営されています。また、研究会内各チームの活動についてもそれぞれのテーマに真剣に取り組んでおり、中小企業にとって必要な支援策を生み出そうという気概に溢れた仲間が集まっています。ご興味を持たれた方は、ぜひ一度体験見学会にご参加ください。

(以上)