11月25日の定例会は、肱岡健一郎会員から「Old Space企業はNew Spaceの時代に生き残れるか?」と題する発表をいただきました。その後、各チームに分かれて、分科会活動を行いました。
1.実施概要
開催日時
2023年 11月25日(土) 14:00-17:00
実施方法
Lプラザ:8F第1会議室 & オンライン会議(Zoom)
2. 実施内容
肱岡健一郎会員:「Old Space企業はNew Spaceの時代に生き残れるか?」
肱岡会員が勤務する業界で取組む宇宙を舞台にした事業について、これまでの日本的企業と、最近のベンチャーの取組を比較しながら解説をされました。
人工衛星を中心とした宇宙にまつわる幅広いビジネスの概況や、市場についての解説をはじめ、今後伸びるであろう衛星データを活用した新たなビジネス機会について説明がありました。
また新興の宇宙事業者に対抗するため、肱岡会員が属する旧来の事業者がどのように取り組むべきかについて中小企業診断士の視点を交えた課題分析を行い、宇宙という遠い世界の話でも企業の組織やビジネスの課題が中小企業と共通していることを認識し、皆で意見を出し合いました。
ブランドチームセッション:「ブランディングの進め方、ブランド事例コンテストについて」
続いてブランドチームのセッションでは、「チーム概要」や「現在の取り組み」について紹介がありました。「現在の取り組み」について、チーム内で輪講している書籍の中から「ブランディングの進め方」の「10段階のステップ」について一覧表でまとめ、これをチームメンバーが「ブランド事例コンテスト」の入賞事例※にあてはめて「ブランディングの目的」、「実施内容」、「成功のポイント」について整理・共有するという活動と、その成果が発表されました。
「ブランディングの進め方」について漠然としたイメージしかなかった筆者にとって、具体的なステップの提示と事例に即した解説はとても貴重な内容であり、経営者の方からブランディングについてのご相談があった際にすぐに有効活用できると感じました。※入賞事例 https://www.brand-mgr.org/branding_case/
3. 分科会活動
新事業開発チーム
12月定例会より「スタートアップ・マニュアル~ベンチャー創業から大企業の新事業立ち上げまで」(スティーブン・G・ブランク 、ボブ・ドーフ共著)の輪講を開始するにあたり、スケジュールと発表者の調整を行いました。各発表者は、担当セクションの内容説明に加えて中小企業における具体的事例を交えて発表することにしました。そして、本書で学んだ成果を新事業開発のワークショップ開催につなげていくことをチーム目標に設定しました。
ブランドチーム
ChatGPTを活用したブランディングについてディスカッションしました。
マーケティング実践研究会の「ミッション」、「ビジョン」、「バリュー」をインプットとし、プロモーション活動をはじめとする”拡散”への活用を検討する方向で進めることを確認しました。
具体的には、フレームワークをABテストとし、例えば、ChatGPTと人間が作成した文章を、TikTokやXに投稿して、年代別の反応を見る、などアイデアが上がりました。しかしながら、目的、比較対象、評価方法など、詳細な実験の設計が重要であるため、次回はそこを詰めていきます。
情報発信チーム
情報発信チームは小川会員の支援先である食品ECのWebサイトの改善点について話し合いました。小川会員が支援先に報告したレポートを参考にしながら、更なる売上拡大に向けた施策についてメンバー間で議論を行いました。こちらの支援先は最近テレビに取り上げられたこともあり、その効果で集客・売上ともに拡大傾向にありますが、ECサイトへの送客に関してはまだまだ改善の余地があると思われ、ボタンの配置やデザイン、ターゲットに合わせたコンテンツの企画案に対してアイデアが出されました。また現在のECは楽天やヤフーショッピングといったモールを活用しておりますが、メンバーからは主婦層をターゲットにするのであればメルカリShopsへの出品も検討できるのでは、といった意見も出されました。
これらを基に、再度支援先への提案を具体化し、継続議論により成果につなげて行こうと考えております。
売上拡大チーム
売上拡大チームでは、過去に作成したコンテンツについて活用方法の検討を行っています。
その中で、「転ばぬ先の事業整備」をベースにパワポで音声付きスライドショーのコンテンツを作り、当研究会のホームページやフェイスブックでの発信、また、セミナーなどでアピールすることにしました。
まずは、経営基盤の整備の「商品・サービス」について、商品力強化、知的財産管理、品揃え戦略、販売促進、価格管理の5項目に担当を振り分け、1項目300字~400字程度のナレーション原稿を、次回定例会までに作成することにいたしました。
4.最後に
当研究会では、新入会員に対して積極的に発表や活動の機会を得てもらおうというスタンスで運営されています。また、研究会内各チームの活動についてもそれぞれのテーマに真剣に取り組んでおり、中小企業にとって必要な支援策を生み出そうという気概に溢れた仲間が集まっています。ご興味を持たれた方は、ぜひ一度体験見学会にご参加ください。
(以上)