2025-6-28 定例会報告

6月28日の定例会は、40人超の出席者があり、前半の時間にスポーツマーケティングチームメンバーによる2件の発表、同じくスポーツマーケティングチームで支援する新スポーツ「パデル」導入意向のあるビジネスオーナーに向け、中小企業診断士として、収益を高めるビジネスモデルを提案するというワークを行いました。
また、後半は、各チーム単位でのディスカッションを行いました。

1.実施概要

開催日時

2025年6月28日(土) 14:00-17:00

実施方法

川崎市産業振興センター

1. 見学者、体験者、入会初回者チーム分け

今回は、11名の入会初回者の皆様に、これまでの業務や業績、卒論!?、ご興味等をお伺いしたうえで、チーム分けを行いました。

 1.スポーツチーム3名
 2.コミュニティチーム 3名
 3.ブランドチーム 1名
 4.売上拡大チーム 4名

それぞれの新戦力を獲得することができました。今後のチーム活動でのご活躍を期待しています!

2.メンバーからの発表 

スポーツマーケティングチームメンバー2名から、下記のテーマで発表を行いました。

皆さまご清聴ありがとうございました。

1.“脱炭素”で指名が入る時代へ~包装資材から始まるサステナブルB2B戦略~
 大澤 一樹

2.その広告、いまの顧客に届いていますか?~“移動する生活者”に向けた交通広告の進化論
 小野 伸司

3. ワークショップ:パデルコートオーナーへの助言

スポーツマーケティングのワークショップとして、私たちがご支援する「Pro Padel Japan」様の顧客拡大を想定して、パデルコートを建設予定の下記の4タイプのビジネスオーナーに向け、中小企業診断士として、収益性の高いビジネスモデルや早期黒字化が図れるような提案する、という演習を行いました。

まずは、スポーツマーケティングチームから、「パデル」の概要、スポーツとしての魅力、市場性、コート建設やグッズ販売などのビジネスモデル、ビジネス上の悩みなどをお伝えしました。

その後、各チームごとに、①プレゼンテーションや資料を基にした前提事項の読み込み、②ブレーンストーミングでの案出し、③4タイプのうちから各チームで選んだビジネスオーナーへの提案書作り、の順番でワークを進めました。

〇4タイプのビジネスオーナー

A 横浜駅前複合施設の屋上スポーツ施設経営者

オーナーは、フットサルコート運営管理事業者。横浜駅前の複合商業施設の屋上を借りている。フットサルコートをパデルコート2面に改造。賃料が毎月100万円と高いため、稼働率と単価向上が課題。

営業時間 11時~22時まで。他にもいくつかフットサルコートを運営しているので、ここでビジネスになると判断すれば、横展開をしようと考えている。投資金額1000万円。

B JR大口駅から2KMの住宅地に住むシニア

オーナーは、パデル好きで、サラリーマンの退職金を投資してコートを2面作った。60歳からのセカンドライフ。 営業時間 6時~20時まで。

定年後のセカンドライフでもあるため、地域に根差した堅実な事業運営をする方針。多店舗経営や事業拡大をしようとは考えていない。投資金額は3000万円。2000万円を地域金融機関から借り入れしている。 貯金は残り1500万円。年金をもらえるまで、どうにか食い繋いでいきたい。

C スポーツジム&アミューズメント施設経営者

オーナーは、スポーツジム&娯楽施設の経営者。京急線南太田駅から徒歩7分の近隣商業地雑居ビル屋上。スポーツジムの会員数は、地域を中心に800人。営業時間 10時~20時まで。入居しているビルの屋上にパデルコートを一面設置。

マシントレーニング、シミュレーションゴルフ、ヨガ教室、ダンス教室等なども同じビルで経営しているが、パデルコートを売りにして、遠方からも本施設に集客をしたい。投資金額2000万円

D 箱根の宿泊施設に併設

オーナーは、旅館経営2代目 36歳女性。芦ノ湖周辺にある宿泊施設のテニスコートからパデルコート2面に改造 旅館は1990年開業  30室。営業時間 6時~22時まで。箱根の環境は、ご存じの通りの設定。バブル時代にテニスコートを設置したが、最近は稼働率が低下していたため、これから普及する可能性があるパデルコートに転用した。投資金額1500万円。ワークの最後には、各チームから、活発な提案をいただきました。

以下に一部をご紹介します。

〇スポーツジム&アミューズメント施設経営者に向けて
•ターゲット顧客は、元テニス愛好者 ・テニス未経験者(スポーツは経験者)、出会いを求めている層・意識高い系 仕事帰り など。また、平日:スポーツジムを利用する主婦層や社会人、高齢者、休日:仲間でBBQをしたい人達 など、時期に合わせて

•アプローチ方法は、SNS活用(インスタ)インフルエンサー活用、・他のスポーツジムにない、「飲食のできるスポーツジム」としてアピールする提案。・交通広告、ポスティング(新規会員向け)

・アップセル・リピート策として、スクール形式によるレッスン、スポーツジムの仲間作りとして活用

〇箱根の宿泊施設運営のオーナーに向けて

•ビジネスニーズは、観光プラスアルファ、 観光のついでに体験

•ターゲット顧客として、お金に余裕がある人、時間に余裕があるひと、40~50歳台、テニス・スカッシュをやっている人、日帰り、宿泊客ともにターゲット、新しいスポーツに興味がある人、インドア派、新しい人との出会いが好き意欲がある、子供が成長した中高年

•アプローチ方法は、 無料体験会、グループで申し込む、認知度UP(広く知らしめるための~SNS, Youtubeなど)  既存の宿パンフレットにパデルを思いっきりアピール、  ラグジュエリー感の演出 紙媒体で行う  館内のポスター、サイネージで楽しそうな雰囲気で、地域周辺の旅館や、観光施設にチラシを置く

今後の、支援活動にも役立てたいと思います。皆さんの活発なご議論に感謝します。

その後は、各チームに分かれて、情報共有、今後の活動方針などをディスカッションし、恒例の記念撮影を撮った後、懇親会に向けて出発!となりました。

3.最後に

 当研究会では、新入会員に対して積極的に発表や活動の機会を得てもらおうというスタンスで運営されています。また、研究会内各チームの活動についても、それぞれがクライアントを持ちながら、経営支援に真剣に取り組んでおり、中小企業にとって必要な支援策を生み出そうという気概に溢れた仲間が集まっています。ご興味を持たれた方は、ぜひ一度体験見学会にご参加ください。

(以上)