8月28日の定例会では、織田会員と植田会員による発表、齋木会員による神奈川県協会イベントの共有および各チームのディスカッションを行いました。
1.実施概要
マーケティング実践研究会では、新規入会者が自己紹介もかねて興味を持っている分野や自身の業務等について発表を行うことになっています。
発表後は、各チーム(1.情報発信、2.売上拡大、3.営業力強化、4.販路拡大)に分かれてそれぞれの研究課題についてディスカッションを実施しました。
開催日時
2021年 8月28日(土) 14:00-17:00
実施方法
オンライン会議(Zoom)形式
2.実施内容
新入会員による報告と神奈川県中小企業診断協会参加のイベント告知
①織田会員による「園芸店の商品開発とニュースリリース」
今年度入会した織田会員から、自己紹介と現在の支援先にもなった生花・園芸小売業者向けマーケティング支援実績の報告を行いました。
企業の要望を踏まえた新商品開発、パブリシティを活用した情報発信と販路拡大について、中小企業診断士の知見を活かした支援を実施いたしました。マスメディアを有効活用した手法に対し、会員から活発な意見交換が行われました。
②植田会員による「某PJにおけるテストマーケティング」
今年度入会した植田会員から、養成課程時代から続けているPJの進捗経過報告がありました。
各種の生データを蓄積し、仮説と分析を実施。テストマーケティングから導き出されるPJの方向性に対して、会員から活発な意見交換が繰り返されました。
③齋木会員による「テクニカルショウヨコハマ2022」へ神奈川県中小企業診断協会の参加について
2022年度テクヨコの開催概要が公開され、今回も所属の神奈川県中小企業診断協会が出展する旨報告がありました。今回はリアル展示とオンライン展示のハイブリッド展示で開催、協会としても初めての展示方式となります。
例年、当マーケティング実践研究会からも多くの会員が、経営相談員やセミナー担当として参加しております。今回も全力で盛り上げていきます。
各チームのディスカッションと報告
①情報発信チーム
情報発信チームでは、A社のホームページリニューアル支援について、活発な議論を行いました。先日、A社様とキックオフを実施。中小企業デジタル化応援隊のスキームを活用し支援を実施していきます。
A社が現在のホームページで抱える問題点、解決すべき課題の設定を共有しました。また、診断士としてA社強みの引き出し、ホームページでアピールすべきことについて活発な意見交換を実施しました。
②売上拡大チーム
売上拡大チームでは、2019年度の「顧客の見える化、強みの見える化、プロセスの見える化」、そして2020年度の「業態転換の進め方」を踏まえ、事業再構築(業態転換)後の経営基盤整備のチェックポイントを作成中です。
本チェックポイントは、コンサルの提案した解決策が新たな問題につながらないか、コンサル自身がチェックする時にも使えるものに仕上げていく予定です。
今月検討した項目は「商品力強化」「クレーム管理」「知的資産管理」でした。
③営業力強化チーム
営業力強化チームは、今年度の活動テーマである「インサイドセールスによる営業力強化」に沿って、支援先IT企業の商品拡販戦略を検討しています。今月は、提案のポイントを議論し、以下の事項について提案を進めることにしました。
1)ターゲット顧客の見直し・明確化
2)商品の差別化
3)プロモーションの刷新
④販路拡大チーム
今月は、メンバー2名の方がそれぞれ支援をしている企業様を取り上げ、フレームの検討を進めました。
1)BtoC(販売業)
・コロナにより売上拡大(ステイホームによる需要)だが最近では鈍化しており、コロナ後を見据えた戦略が必要となっている。
・売上拡大により社長の業務が逼迫化。個人事業主→法人成りの予定としているが、体制が整っていない。 上記を踏まえ、戦略について、整理と議論を進めました。
2)BtoB(製造業)
・前回の検討から、中小企業の販路開拓のお悩みについて、診断士が役に立てるものは、下記としています。
①戦略を考える方法論の提供、②人脈を活かしたマッチング、他業界等の市場情報提供、③マインドチェンジ(できると勇気づけ行動を起こさせる)
・ステップ1→自社の強みや技術を分析し、可能性のあるマーケット、開発の方向性を見出す
<マーケティング戦略の策定支援> ※ビジネスモデルキャンバス、クロスSWOT、アンゾフの成長マトリクス、知的資産経営報告書など
・ステップ2→戦略に沿ったマーケティング方法をアドバイスする
<戦術の指導、支援>※広告・HP・チラシの作成や利用方法、展示会の活用・そこでの有効なPR方法、技術マッチングサイトの活用、人脈などを使ったプッシュ営業
ステップ1でどういうツール、やり方ができるか、ステップ2でどういうアドバイスが可能かをリストアップして整理してみる。類似の会社を想定して当てはめながら戦略策定、戦術指導のパターンを整理すると中小企業の販路開拓お悩み相談解決のフレームワークになる。引き続き、上記企業様の事例を踏まえ、チームで検討を進めていきます。
3.最後に
当研究会では、新入会員に対して積極的に発表や活動の機会を得てもらおうというスタンスで運営されています。また、研究会内各チームの活動についてもそれぞれのテーマに真剣に取り組んでおり、中小企業にとって必要な支援策を生み出そうという気概に溢れた仲間が集まっています。ご興味を持たれた方は、ぜひ一度体験見学会にご参加ください。
(以上)