2024-01-27 定例会報告

2024年1月27日(土)、目黒にある株式会社 和えるでオフサイトValueワークショップseason1を行いました。プレゼンテーター・ファシリテーションは同社執行役員で中小企業診断士でもある髙橋すみれさんです。

※役職は2024年2月1日現在のものです。

第一部:自然の恵みと職人さんの美しい手仕事を体験する

『日本の伝統を次世代につなぐ』を理念に、0歳からの伝統ブランドaeruの商品販売をはじめ、商品の修理、イベントや研修、プロデュースなど実に様々な事業を展開する株式会社和える。

閑静な住宅地の一角に佇む、東京「aeru meguro」を訪れ、『企業・ブランドの特長・強みの言語化ワークショップ』を体験しました。

講義を熱心に聞き入る参加者達

 株式会社和えるは、『伝統とは先人がそれぞれの時代の感性を常に加え私たちにつなぎ届けてくれたもの』だと定義し、形を変えずに保護し続けるものではなく、今を生きる私たちの感性を和(あ)えて現代の暮らしに活かすことで豊かな暮らしを次世代につないでいくためのもの、と捉えています。

その具体的な取り組みとして、商品作りも職人さんに聞いた『お客様が求めているものを作る』ことを大切にしています。

同社代表の「そもそも日本の伝統を知る機会がない」という気づきをきっかけに、日本に出逢える環境を作りたい、出産祝いや誕生日お祝いなど「子どもに贈る」機会を通じて、「伝統を知っている」という人を増やしていきたいとの思いから「0歳からの伝統ブランド aeru」の商品が誕生しました。商品にはこぼしにくい食器といった実用的な部分から緑黄色野菜を美味しく食べるための色使いといったところまで、本当に様々な創意工夫があふれています。

 すくいやすい形のカップ

こぼしづらい形のグラス

伝統工芸職人の工具

 実際に商品に触れて、伝統文化と「株式会社和える」の想いを体感しました!

 伝統と現代を和えることにおいて、何を変えて何を変えていかないのか、経営者の色をどう出していくか、基準を作っていくところから伴走して考えていくという同社。

高橋さんに「伝統をつなぐために意識していることは何か」?と聞くと、「自分たちの感性と今ある伝統を繋げていくこと」で、その感性を磨くには「感じる力、観察する力、言語化する力」が必要という回答でした。

私たちも感性を磨くべく、第二部のワークショップに続く・・・

第二部:aeru 君の価値を効果的に届ける

第二部では、『企業を人格として捉える、擬人化して言語化する』という体験をしました。

具体的には、「株式会社aeru」に任意の名前をつけ、伊勢型紙という和紙を加工した3種の伝統的工芸品(用具)を使用して、様々な顔料を使って和紙にイメージ化していきます。

『aeru君は、どんな子?』

右脳を活性化させて表現に集中しました。

3種の吉祥文様が描かれた伊勢型紙:

(左下から)七宝、花菱、千鳥  (中央)顔料

思い思いの『aeru君』を描いた後に、言語化を行いました。

 ・企業・ブランドは何のために生まれましたか?

・擬人化すると、どんな子(人格)ですか?

・企業・ブランドは現在どんな状態ですか?また、これからどんな子に、どんな風に育ってほしいですか?

言語化実施中

つい言語化してから描きたくなってしまいますが、あえて描いてから言語化するというのが感性を上げるポイントだそう。

思い思いのaeru君をグループで発表しあい、素敵だなと感じたところを褒め合いました!この褒め合うという行為も感性を上げるには有効に働くそうです。

それぞれの作品

第三部:マーケティング実践研究会の価値を効果的に届ける

第三部では、『マーケティング実践研究会の特長・強み』の人格化、言語化にチャレンジしました。

いささか慣れた様子で右脳に集中!そして、発表。

色々な知識を得て未来の光に向かう赤い鳥マーケちゃん、横浜という地域性を出し海の上の岡に立つ大きく皆が集まってくつろげる木をイメージしたマーケン君など、様々なポジティブな思いを載せたマーケティング実践研究会の人格化が行われました。

ワークショップの記入シートには最後に『企業・ブランドを育てる方針として、やること・やらないことの基準は何ですか?』という項目もあったのですが、今回はここまで。

右脳と左脳を使い、企業・団体の本質に迫るワークショップとなりました。 

脳をフル回転させた後はお楽しみの懇親会へ🎵

今回のワークショップ、お疲れ様でした!

作品発表

 笑顔で終了

【インタビュー後記】

木の香りと素敵な音楽、伝統工芸品に囲まれた非日常空間で行われたワークショップはとても心地よく、素晴らしい経験になりました。第一部ではしっかりaeruの理念、戦略、戦術についてケーススタディを学び、続く二部三部では絵を描いて言語化という体験型だったことで、「こういう作業は学生ぶり!」「思った通りにならない」「楽しい!」「言語化難しいな〜」という声が聞かれました。私もとても楽しかったです!今後も体験型のワークショップを行っていくということですのでご期待くださいね!

(以上)