2025-11-22 定例会報告

2025年11月22日(土)に開催されたマーケティング実践研究会の定例会では、新事業開発特集として、鈴木勝訓会員から「売上半減。顧客が見えなくなったMDをどう立て直したか」、小泉代表から 「非認知能力とは」の講演が行われました。その後、ワークショップ 「原体験からデザインするー非認知能力を育てる遊び体験」の後、チーム別ワークが行われました。

1.実施概要

開催日時

2025年11月22日(土) 14:00-17:00

開催場所

Lプラザ 第3会議室

1. 鈴木勝訓会員「売上半減。顧客が見えなくなったMDをどう立て直したか」

本発表では、コロナ禍で売上が激減し、値下げやトレンド後追いで迷走したアパレルブランドが、どのようにMDを立て直したかが紹介されました。まず、MDを「顧客価値と利益を両立させる商品計画と在庫・販売管理の仕組み」と捉え直し、抽象的だった「20代後半〜30代女性」というターゲット像を、店舗スタッフへのヒアリングを通じて生活実態まで掘り下げて再定義しました。次に、商品を役割別3カテゴリに分け、軸となる商品を設計し、販売期間や在庫回転を綿密に管理する体制を構築しています。その結果、粗利率や在庫回転が改善し、店舗スタッフの納得感や、顧客評価も回復したプロセスと学びを共有する内容でした。

2.小泉代表「非認知能力とは」 

本発表では、非認知能力とは「社会的に形成され、生涯にわたり発達する、考え方・感じ方・行動の傾向」として紹介されました。これは読み書き計算などの認知能力とは異なり、具体的な経験や他者との関係性、文化的な期待の中で育つ力です。パーソナリティ特性、態度、動機づけ、自己コントロール、社会的スキルなどを含む広い概念であり、幼少期から青年期にかけて適切な経験を通じて伸ばすことができる可塑性の高い能力であると説明されました。また、学力の土台となるだけでなく、AI時代を生き抜く力や、将来の学業・キャリア・健康など長期的な成果を予測する重要な要因である点も強調されました。

3. ワークショップ 「原体験からデザインするー非認知能力を育てる遊び体験」

今回のワークショップでは、まず事前課題として、参加者一人ひとりに子ども時代などを振り返り、「問う・協働・やり抜く」といった非認知能力が育まれたと感じる原体験を整理し、1体験につき1枚のスライドにまとめてきてもらいました。

当日の定例会では、その個人スライドを共有したうえで、各チームごとに近隣ファミリー向けの「非認知能力を育てる遊び体験」イベントを企画するグループワークに取り組んでもらいました。1企画につき1枚のスライドにまとめ、最後にチームごとに発表してもらいました。

4. チーム別ワーク

チーム別ワークでは、各チームで取り組んでいるマーケティングテーマについて、二段階で議論を行いました。まず「仮説の構造化」では、ターゲット顧客の行動や成果指標に対して、ブランド要因や商品品質要因など、どの要因がどのような影響を与えるのかを、因果関係の仮説として整理しました。「統制群/処置群のコンセプト作成」では、その仮説を検証するために、施策を行わない統制群と、新しい施策を行う処置群をどのような条件・顧客像で設計するかを検討しました。最後に、各チームが設定した仮説と統制群・処置群のコンセプトを発表し合いました。

4.最後に

 当研究会では、新入会員に対して積極的に発表や活動の機会を得てもらおうというスタンスで運営されています。また、研究会内各チームの活動についても、それぞれがクライアントを持ちながら、経営支援に真剣に取り組んでおり、中小企業にとって必要な支援策を生み出そうという気概に溢れた仲間が集まっています。ご興味を持たれた方は、ぜひ一度体験見学会にご参加ください。